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階段の怪談

仕事に関するちょっとこわ〜い体験談をご紹介…。参考になることがあるかもしれません。

起業当初から私達は、鉄骨工事専門なのに、取引先から基礎工事も施工してもらえないか?との依頼を請け、会社から遠く離れた、土地勘もあまりないような現場で、掘削作業を進めていくと、何と防空壕に直面!!市に相談し、対応してくれた方が良い人だったこともあり、損害は最小限に食い止められました。 地上の工作物は、目視も出来ますし、図面に表現も出来ますが、地下の工事は“掘ってみなきゃ判らない”リスクが潜んでいます。何が起こるか判らない現場では、対応力が問われてきます。「まさか」の時の信頼。大切にしたいですね。

そのお客様が、見積もりの安かった他社さんにお願いした際、上がってきた図面も今思えば安いものだったそうです。そして実際に工事が始まると、お客様からの要求に対し、「いや、それは最初の図面に描かれていないので」と、追加料金を取られたとのこと。図面に落とし穴があったのです。私たちの間では、それを『モザイクがかかった図面』と呼んでいます。図面とは本来、誰が見ても分かりやすく、何を作って、どこにどれだけコストがかかるかまで把握できるものでなければと、私たちは考えています。 図面で業者の力量は測られます。皆様もどうか、お気をつけください…。

ある木造アパートのオーナー様から、リフォームの一貫として鉄骨階段、鉄骨廊下の塗装工事の依頼を受け、見に行ったが、鉄骨部材がボロボロで、梁部材や鉄柱の横腹には穴が開き、6割程はサビ等にて損壊してたそう。もはやケレン掛けや錆止め塗装、下塗り、本塗りのレベルではないと、「幸和さん!現調してもらえないか?」とお声がかかりました。行ってみると、もう倒壊寸前。相持ち(※)で何とか建ってるけど、近いうちに倒壊するだろうと思い、見積もりを提出するも、予算の関係でそのまま放置。そのうちに震災に見舞われ、建物から分離。イチョウの木に寄りかかる形で倒壊だけは免れたと、塗装会社さんから電話がありました。「イヤーッ!やんなくて良かったよ!」とのこと。詳しくは聞きませんでしたが、アパートの住人はどうしたのでしょうか?鳥肌の立つ話でした。 建物も体と同じで、早めの手当てで被害は少なくなり、痛みも少ないものです。何かの参考になれば幸いです。 ※相持ち ワイヤーメッシュやモルタル、鉄骨フレーム等がお互い支え合っていること